今週のお題「買いそろえたもの」
こんにちはクルテクです。
私の買いそろえたものはズバリ北方謙三氏の「水滸伝」全19巻です。ご存知の方も多いと思いますが北方氏はあの有名な三国志をはじめとし、数多くの中国歴史小説を執筆されている作家さんです。
最近では漫画キングダムの影響で中国史にも注目が集まっていますよね。私はもちろんキングダムも大好きですが、他の中国歴史小説もとっても面白いですよ。
水滸伝はいつの時代の話?
水滸伝は北宋末期を舞台とし明の時代に書かれた歴史小説です。キングダムを比較に出しますと、キングダムの舞台は紀元前221年に秦が中国を統一するまでの春秋戦国時代となっています。それに対して水滸伝が書かれた明は1368年から1644年までの間になるので、春秋戦国時代からはかなり時代の下ってからの小説ということになります。
水滸伝のストーリー概要
北宋時代末期の国政は国の役人による汚職や不正で乱れていました。そんな国を根底から変えたいと熱い志を持った英雄108人が「梁山泊(りょうざんぱく)」と呼ばれる自然の要塞に集結し、私利私欲の限りを尽くして悪行ばかりをする大臣達と戦っていく物語です。
水滸伝の愛すべきメインキャラ達
魯智深(ろちしん)
怪力無双の型破りな僧侶。物語のはじめから登場し数多くのシーンで重要な役割を果たす。
林沖(りんちゅう)
北宋80万と言われる近衛軍の棒術の師範。槍の名手で槍を使わせれば敵なし。そっけないが友達想いで愛妻家。
晁晁(ちょうがい)
梁山泊2代目の首領。快闊な性格で明るく人々から慕われ英雄らの当主となる。
宋江(そうこう)
梁山泊の三代目首領。晁蓋とは正反対の性格で陰気で大人しい。しかし不思議と人の心を惹きつける魅力があり、数々の英雄が彼についていく。晁蓋とは友人的な存在。
公孫勝(こうそんしょう)
裏方での働き得意とするミステリアスな存在。策略によって宋江らを支えて、とても頼りになる人。
花栄(かえい)
弓の名手でありイケメンの美男子。どんなものでも弓で射る事が出来る。
武松(ぶしょう)
拳で大木を倒すことができるほどの拳法の達人。義姉に許されない恋心を抱いてしまい、悲しい結末を迎える悲運の人。
北方謙三作品の特徴
北方謙三さんの歴史小説作品全てに共通することなのですが、基本的に一人称でセリフが書かれているのです。そのためその人物が今どんな気持ちでいるのかがよく分かるのです。そのためぞれぞれのキャラに感情移入が出来るのです。
北方水滸伝を読んだ感想
とにかく英雄たちが掲げている「志」が最高に美しくカッコイイ。みんなが全身全霊をかけて、その瞬間を懸命に生きている。その情景がまるで1つの映画を見ているように目の前を駆け抜けていき、胸が熱くなります。
上記に紹介したキャラ以外にも愛すべきキャラがたくさんいるので、気になる方はこちらから↓
※kindle版から少しだけ試し読みも出来ます。
それでは皆様良い祝日を!
ではまた!